マルハニチロ(1333)―安定成長&増配傾向が注目の水産・食品大手
マルハニチロ(1333)は、国内外に幅広い流通網を持つ水産最大手の企業です。水産資源の調達から食品加工、食材流通、物流に至るまで多角的な事業を展開し、冷凍食品や缶詰などの加工食品分野でも業界トップクラス。食材流通や畜産商事、化成品なども手掛ける複合型の食品企業として、安定した収益基盤を持っています。
直近では原材料価格の高騰や市況変動といった逆風もある中で、売上・利益ともに堅調な伸びを維持し、増配傾向も見られるなど、株主還元にも注力する姿勢が注目されています。今回は、そんなマルハニチロの最新業績や財務、今後の期待・リスクについて詳しく解説します。
株式データ
【銘柄名】マルハニチロ 【銘柄コード】1333 【上場】2014.4 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】水産・農林業 【17業種区分】食品 【株価】3,293 円 【PER】7.37倍 【PBR】0.74倍 【EPS】446.7 【BPS】4,431.22 【配当利回り】3.34% 【配当性向】24.6% 【1株配当】110 【営業CF】536億円 【投資CF】-189億円 【財務CF】-329億円 【現金等】369億円 【自己資本比率】30.9% 【有利子負債】3044.89億円 【時価総額】1,578億円 【ROE】10.8% 【ROA】3.1% 【公式サイト】https://www.maruha-nichiro.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見るマルハニチロの注目ポイント
マルハニチロはPERが7.37倍、PBRが0.74倍と、割安感の強い株価水準となっています。特にPBR1倍割れは、株価が純資産価値と比較して低く評価されていることを示しており、株式市場全体が上昇傾向にある中で見逃せないポイントです。
配当利回りは3.34%と、食品業界の中ではやや高めの水準。今期以降も配当額は維持~増配傾向が続く見込みで、配当性向も20%台と無理のない範囲に収まっています。
また、ROE(自己資本利益率)10.8%は、同業他社と比較しても高い水準であり、資本効率の良さがうかがえます。
- 割安な株価指標(PBR0.74倍・PER7.37倍)
- 堅実な増配傾向と安定した配当利回り
- ROE10%超の高い資本効率
初心者にも分かりやすい!マルハニチロのビジネスと強み
マルハニチロは、水産品の調達から加工、販売までを一気通貫で手掛けることで、原材料の調達力とコスト競争力を両立しています。冷凍食品や缶詰はもちろん、ペットフードや畜産商事、物流なども展開しており、事業ポートフォリオが分散されている点が大きな強みです。
直近では、ペットフードや冷凍食品など高収益分野が好調。水産資源市況の回復や、食材流通の拡大も利益を後押ししています。また、海外売上比率も23%近くあり、グローバル展開も着実に進めています。
- 多角的な事業展開で景気変動の影響を受けにくい
- 原材料高騰時には値上げなどで収益を守る柔軟性
- 海外展開による成長余地
財務・キャッシュフローの状況をチェック
財務面では、自己資本比率30.9%と食品・水産大手の中ではやや低めですが、営業キャッシュフローは536億円と安定しています。有利子負債は3,044億円と大きめですが、手元現金(369億円)や、毎期の安定した営業活動による資金創出力が下支えとなっています。
直近の設備投資は189億円、減価償却は162億円、研究開発費は18億円と、製造業としては控えめながら堅実な投資姿勢です。
業績・配当推移グラフ
今後の見通しと投資家へのメッセージ
2024年3月期の業績は、売上高1兆307億円(前年比+1.0%)、純利益208億円(+12.1%)と堅調でした。2025年3月期も増収増益計画ですが、2026年3月期はやや減益予想となっています。これは、特別利益の剥落(資産売却益などが減る)や、原材料高騰の影響、海外市況の不透明感などが背景です。
チャンスとしては、冷凍食品やペットフードなど高収益分野の拡大、海外展開、原材料高への価格転嫁力が挙げられます。リスクは、水産資源市況や為替、原材料価格の急変、国内人口減少による食品需要の先細りなどです。
株価指標は割安ですが、大きく成長を期待するより、安定収益・適度な配当を求める投資家向けの銘柄と言えるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5水産・食品分野の安定成長に加え、高収益事業の拡大と増配傾向が続いているため。
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🏛 財務健全性: 3/5安定した営業キャッシュフローがある一方、有利子負債の多さがやや懸念材料。
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🎁 株主還元: 3/5配当利回り・配当性向ともにバランスが良いが、株主優待がない点はやや物足りない。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


