日本取引所グループ(8697)株価・配当まとめ│売上安定の総合取引所グループの財務と配当実績【2025年5月最新】

銘柄分析
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日本取引所グループ(8697)―株価上昇・売買代金増加で注目のインフラ銘柄

日本取引所グループ(JPX)は、東京証券取引所や大阪取引所、東京商品取引所などを傘下に持つ、日本の金融市場の中核を担う総合取引所グループです。証券・先物分野で国内唯一の総合取引所として機能し、株式市場やデリバティブ市場の運営、清算業務、情報配信など多様なビジネスを展開しています。その存在感は、日本の資本市場全体の健全性や透明性、効率化に直結しており、国内外の投資家から絶大な信頼を集めています。

株式データ

【銘柄名】日本取引所グループ
【銘柄コード】8697
【上場】2004.4
【市場区分】東証プライム
【33業種区分】その他金融業
【17業種区分】金融(除く銀行)
【株価】1,634 円
【PER】30.66倍
【PBR】4.99倍
【EPS】53.3
【BPS】327.57
【配当利回り】2.63%
【配当性向】80.7%
【1株配当】43
【営業CF】795億円
【投資CF】-71億円
【財務CF】-431億円
【現金等】1,280億円
【自己資本比率】0.4%
【有利子負債】524.85億円
【時価総額】16,713億円
【ROE】19.0%
【ROA】0.1%
【公式サイト】https://www.jpx.co.jp/
【株主優待】株主優待なし

株価・指標の注目ポイント ― PER/PBRの高さとROE水準から見る成長性

現在の株価は1,634円で、時価総額はおよそ1兆7,000億円規模。PER(株価収益率)は30倍超と、東証プライムの中でも高めの部類に入ります。また、PBR(株価純資産倍率)は約5倍と、純資産に対して投資家が高い期待を寄せていることがうかがえます。

ROE(自己資本利益率)は19.0%と非常に高水準ですが、自己資本比率は0.4%と極端に低いのが特徴です。これは、証券取引所のビジネスモデル上、流動債務や清算関連の預かり金が大きく、自己資本が相対的に小さくなるためです。一般的な企業と単純比較はできませんが、利益効率の高さが評価されていることは間違いないでしょう。

配当利回りは2.6%台、配当性向は80%超と高めに設定されています。安定収益を背景に株主還元も意識した配当政策が取られています。

なぜ今、日本取引所グループが注目されるのか?

日本取引所グループの最大の注目材料は、「東証の売買代金増加」という資本市場活性化の追い風です。直近では、日経平均をはじめ日本株全体の上昇が目立ち、1日あたりの平均売買代金が5兆円を超える勢いになっています。この売買代金増加は、JPXの手数料収入に直結し、業績の安定成長を支えています。

  • 海外投資家の日本株ブーム:インバウンドマネーの流入や新NISA制度の効果もあり、外国人からの取引が増加。
  • 上場企業数・上場関連収益の増加:新規上場(IPO)や再編に伴う手数料収入の拡大。
  • 情報関連収益:金融データや指数などの情報販売も着実に成長。
  • コスト構造の安定:システム投資や人件費の増加を吸収しながら、高い営業利益率を維持。

証券市場のインフラ企業であるため、景気や金融政策の影響は受けやすいですが、その分中長期的な成長の「土台」がしっかりしている点が魅力です。

初心者向けポイント解説 ― 「証券取引所=市場の運営者」ならではの強み

証券取引所といえば「株券が売買される場所」というイメージですが、日本取引所グループはその“場”を提供するだけでなく、取引システムの運用、売買の清算・決済、安全な市場運営までを一手に担っています。取引所自身が直接株や商品を売買するわけではありませんが、売買が活発になるほど手数料収入が増え、安定した収益基盤を築いているのが特徴です。

また、JPXではデリバティブ(先物・オプション取引)や金融情報サービスなども成長分野となっています。上場企業数や新規上場案件の増加情報サービス分野の拡大など、多様な収益源を持つことで、景気変動リスクを分散しています。

財務・キャッシュフローの特徴 ― 安定傾向と特殊な財務体質

最新の財務データを見ていくと、営業キャッシュフローは約800億円と堅調。現預金も1,280億円を確保しています。ただし、自己資本比率は0.4%と低く、有利子負債も約525億円。この数字だけを見ると財務リスクが高く見えますが、取引所ビジネスに特有の負債構造(預かり金・清算関連負債など)が反映されているため、一般企業とは単純比較できません。

設備投資(約130億円)や減価償却費(約180億円)も安定しており、システム投資やインフラ維持に継続的に資金を回しています。

売上高は毎期安定して1兆3,000億円〜1兆6,000億円規模を維持。直近3年間では着実な増収増益が続いています。2024年3月期は1兆5,000億円超、純利益も6,000億円台に届く勢いです。25年3月期、26年3月期も増収増益の予想となっており、景気や市場の波に左右されつつも、全体として右肩上がりのトレンドが続いています。

今後の見通しと投資家へのメッセージ

今後も日本の株式市場活性化や、海外投資家の資金流入、新NISA効果などの追い風が続くと予想されます。とくに東証のPBR1倍割れ対策やガバナンス改善が進むことで、上場企業の質が向上し、これがさらに売買代金や新規上場増加につながる可能性があります。

一方で、株式市場の活況は外部環境(世界経済、金利動向、地政学リスクなど)に左右されやすく、急激な株価下落や出来高減少が続くと、グループの業績も影響を受けやすい点には注意が必要です。また、自己資本比率が低く、財務面では「数字上の脆弱さ」が目立つため、企業分析の際はビジネスモデルの特殊性も踏まえて判断しましょう。

全体として、日本取引所グループは「日本の株式市場そのもの」の成長と連動しやすい企業です。市場活性化の恩恵をダイレクトに受ける一方、相場の波もそのままリスクとなるため、中長期的な視点でのチェックが肝心です。

かぶポスト的スコア

  • 🌱 成長性: 5/5
    売買代金増加や市場活性化を背景に、安定した増収増益が続いているため。
  • 🏛 財務健全性: 1/5
    自己資本比率が0.4%と極端に低く、一般的な目線では財務面の脆弱さが目立つため。
  • 🎁 株主還元: 3/5
    配当性向80%超・2%台の利回りは高水準だが、株主優待がなく、インカム狙いではやや物足りなさも。
🌟 総合評価:3/5

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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。

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ひーくん

かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。