日本特殊陶業(5334)―業績拡大と高い財務健全性が光る自動車部品大手
日本特殊陶業(5334)は、プラグや排気系センサーで世界首位級のシェアを持つ自動車部品メーカーです。1936年に設立され、名古屋に本社を構える同社は、森村グループの一角としても知られ、グローバルな自動車産業を支える重要な存在です。自動車関連が売上の大半を占める一方、セラミック製品や新規事業、医療機器などにも事業領域を広げています。直近では海外比率が8割を超え、アジア・北米などでの展開も積極的です。
株式データ
【銘柄名】日本特殊陶業 【銘柄コード】5334 【上場】1949.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】ガラス・土石製品 【17業種区分】建設・資材 【株価】4,654 円 【PER】10.04倍 【PBR】1.37倍 【EPS】463.6 【BPS】3,399.43 【配当利回り】3.91% 【配当性向】39.3% 【1株配当】182 【営業CF】1,181億円 【投資CF】-921億円 【財務CF】-574億円 【現金等】1,806億円 【自己資本比率】68.1% 【有利子負債】1564.62億円 【時価総額】8,894億円 【ROE】13.8% 【ROA】8.5% 【公式サイト】https://www.ngkntk.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見た日本特殊陶業の注目ポイント
日本特殊陶業の株価は4,654円(2024年6月時点)で、時価総額は約8,900億円。PER(株価収益率)は10倍台と、業績の安定感や成長性を考えると割安感も感じられる水準です。PBR(株価純資産倍率)は1.37倍で、自己資本比率が約68%と財務の安定性が際立っています。
- ROE(自己資本利益率)13.8%、ROA(総資産利益率)8.5%と、業界でも高い水準を維持
- 配当利回りも3.9%前後と、株主還元にも積極的
- 配当性向は約39%、安定かつ持続可能な配当施策
また、営業キャッシュフローが1,181億円と潤沢で、投資・財務活動を差し引いても現預金が1,800億円を超えるなど、資金繰りの良さも特徴です。負債面では有利子負債が約1,560億円ですが、自己資本比率の高さを踏まえると過度な心配は不要でしょう。
安定成長の背景―自動車用センサー・プラグで世界トップシェア
日本特殊陶業の成長を支えているのは、世界トップ級のシェアを誇る自動車用点火プラグや排気系センサーです。特に、補修用プラグの販売が堅調で、原材料価格の高騰局面でも価格転嫁を進めることに成功し、利益の伸びに直結しています。また、燃費規制の強化や新興国での自動車生産増加が、同社製品のさらなる需要をけん引しています。
直近では、東芝子会社の買収による事業規模拡大も見込まれ、半導体関連や新規事業領域の回復も指摘されています。グローバル展開ではアジア・米州を中心に海外売上比率が8割を超えており、為替変動の影響を受けやすい一方で、海外市場の成長を享受できる強みがあります。
業績・配当推移と財務の現状
日本特殊陶業の業績は近年、安定した拡大基調が続いています。2024年3月期の売上高は6,144億円(前年比+9.2%)、当期純利益は826億円(前年比+24.7%)と増収増益。2025年3月期も売上高6,530億円、純利益950億円と増加が予想されています。2026年3月期も7,000億円・1,050億円と着実な伸びが見込まれています。
配当も安定して増配傾向で、2024年3月期の年間配当は84円(中間80円、期末84円)。2025年3月期は89円(中間88~95円)、2026年3月期は89~100円の見通しです。配当性向は約39%で、業績連動型を意識したバランスある株主還元が行われています。
キャッシュフロー面でも、営業活動によるキャッシュフローは1,181億円と潤沢。毎年400億円超の設備投資(キャッシュアウト)と、研究開発費も約278億円を投入しつつ、財務体質は厚いまま保たれています。自己資本比率は68.1%と高水準。現金等も1,800億円超をキープしており、将来的なM&Aや不測の事態にも十分耐えうる体力を持っています。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後も自動車の電動化や燃費規制強化、アジア市場での自動車販売拡大が追い風となり、主力製品の需要は底堅く推移しそうです。加えて、東芝子会社の買収による事業拡大や、新規事業分野の育成も進行中。半導体関連の市況回復もプラス材料です。
一方で、自動車業界の構造変化(EV化・エンジン車縮小)や、為替の影響、原材料高などリスク要因も存在します。とはいえ、同社は補修用部品の比率が高く、既存車両のメンテナンス需要が今後も一定程度続く見通しです。自己資本比率の高さや十分な現預金、安定したキャッシュフローは、長期的な競争力の裏付けです。
株主優待はありませんが、配当利回りは高く、バランスの良い株主還元策が続く見通しです。安定した業績成長と高い財務健全性を重視する投資家にとって、注目しておきたい企業の一つといえるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5自動車補修用プラグの需要と収益性の高さ、海外展開拡大で今後も成長期待が高いです。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率が高く、現金等も潤沢で財務の安定性が際立っています。
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🎁 株主還元: 4/5増配傾向と高配当が魅力ですが、株主優待は行っていません。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


