楽天グループ(4755)―モバイル赤字圧縮とEC・金融成長が注目、自己資本比率の改善がカギ
楽天グループは、国内最大級のインターネットサービス企業の一角であり、EC(電子商取引)、フィンテック(金融)、そして近年はモバイル(携帯通信)の3本柱を中心に、幅広い事業を展開しています。1997年の創業以来、ネット通販を基盤に金融、旅行、通信など多角化を進めてきました。特に2019年から本格参入した携帯電話事業は巨額投資を伴う一方、成長ドライバーとしても期待されています。
今回は、楽天グループの直近業績と株主還元、そして今後の注目ポイントについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。
株式データ
【銘柄名】楽天グループ 【銘柄コード】4755 【上場】2000.4 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】サービス業 【17業種区分】情報通信・サービスその他 【株価】784.5 円 【PER】--倍 【PBR】1.82倍 【EPS】-13.9 【BPS】430.67 【配当利回り】0% 【配当性向】データなし 【1株配当】0~2 【営業CF】11,908億円 【投資CF】-9,217億円 【財務CF】7,574億円 【現金等】61,708億円 【自己資本比率】3.5% 【有利子負債】54617.13億円 【時価総額】20,472億円 【ROE】-18.4% 【ROA】-0.6% 【公式サイト】https://corp.rakuten.co.jp/ 【株主優待】 権利確定月:12月 権利付最終日:次回:2025/12/26 前回:2024/12/26 - 「楽天モバイル」の音声+データ通信(30GB/月)1年間無料(100株以上・要申込)
指標・株価から見る楽天グループの特徴と注目点
楽天グループの株価は2024年6月時点で784.5円となっています。PERは算出不可(赤字のため)、PBRは1.82倍と、資産価値から見てやや割高な水準に位置しています。
2023年12月期の自己資本比率は3.5%と極めて低く、有利子負債は5兆4,617億円にのぼります。ROE(自己資本利益率)は-18.4%、ROA(総資産利益率)は-0.6%と、収益性の指標もマイナスで推移しています。
- モバイル部門の赤字縮小が続く一方、EC・金融事業は着実に成長
- 配当は2023年以降無配、今後も不透明
- 株主優待として楽天モバイル1年間無料(100株以上)を継続
時価総額は2兆円規模で国内サービス業の中でも上位。
一方で、直近の財務指標は厳しい状況にあり、特に自己資本比率の低さと赤字継続が大きな課題です。
初心者向け解説:楽天グループの注目ポイント
楽天グループは「楽天市場」や「楽天カード」「楽天銀行」など、私たちの生活に身近な多くのサービスを提供している総合IT企業です。
近年、モバイル(携帯電話)事業への大規模投資による赤字が続いていますが、ECや金融事業は安定的な成長を続けています。モバイル事業の契約者数増加と法人向けサービスの好調により、2025年以降は赤字幅が急速に縮小する見通しです。
- 日常生活に密着した多彩なサービスを提供
- モバイル事業の黒字化が最大の経営課題
- 金融・EC事業は安定成長、グループの収益を下支え
- 株主優待は「楽天モバイル」1年無料で実用的
配当については2023年から無配となっていますが、モバイル事業の黒字化が進めば将来的な復配にも期待がかかります。
株主優待の内容は通信費の節約に直結するため、楽天モバイルを利用している方には特に魅力的です。
財務状況・キャッシュフロー・業績推移の解説
楽天グループの2023年12月期の売上高は2兆713億円と、前期比で+7.4%の増収となりました。
一方で純利益は-3,394億円の大幅な赤字。2019年以降、携帯電話事業への投資負担が重く、赤字が常態化していますが、2024年以降は赤字幅が縮小し、2026年には黒字転換の予想が出ています。
キャッシュフローの観点では、営業キャッシュフローは1兆1,908億円と豊富な現金収入があり、投資キャッシュフローは-9,217億円と巨額の投資が続いています。
財務キャッシュフローは7,574億円となっており、資金調達で事業投資をまかなっている状況です。
自己資本比率が3.5%と極めて低い水準にある点は大きなリスク要因ですが、現金・現金同等物は6兆1,708億円と潤沢な手元資金を維持しています。有利子負債の規模も大きいため、財務の健全性には引き続き注視が必要です。
今後の見通し・投資家へのメッセージ
楽天グループは、モバイル事業の赤字縮小とEC・金融部門の成長を両立できるかが最大の注目ポイントです。足元では売上高が毎年着実に増加し、2026年には純利益が黒字転換予想と、業績回復に向けた筋道が見え始めています。
ただし、自己資本比率の低さや有利子負債の多さは大きなリスク要因であり、財務体質の強化が不可欠です。加えて、携帯通信事業の競争環境や設備投資負担、外部環境の変化にも注意が必要です。
一方で、楽天経済圏の拡大や新サービスの展開、海外事業の成長など、長期的な成長余地も大きい企業です。
投資を検討する際は、高成長の裏にあるリスクも十分に理解し、企業の財務体質改善や黒字化の進展を定期的にチェックすることが重要です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5売上高の継続増加とEC・金融分野の安定成長が評価できます。
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🏛 財務健全性: 1/5自己資本比率が非常に低く、有利子負債も多い点が大きな懸念材料です。
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🎁 株主還元: 3/5直近は無配ですが、株主優待の実用性は維持されています。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


