東亞合成(4045)―高配当と財務健全性が光る化学中堅、持続的な株主還元に注目
東亞合成はアクリル酸エステルや接着剤「アロンアルフア」などで知られる、化学業界を代表する中堅企業の一角です。安定した財務体質と高い株主還元姿勢が魅力で、配当利回りの高さや自己資本比率の堅牢さから、個人投資家にも注目されています。長年にわたり基幹化学品から高機能材料、ポリマー・オリゴマーなど幅広い分野を手掛け、近年は車載電池向け材料といった成長領域へも注力。保守的な経営方針と堅実な業績推移、そして積極的な自社株買い・増配戦略が特徴です。
株式データ
【銘柄名】東亞合成 【銘柄コード】4045 【上場】1949.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】化学 【17業種区分】素材・化学 【株価】1,377.5 円 【PER】11.29倍 【PBR】0.73倍 【EPS】122 【BPS】1,897.6 【配当利回り】4.72% 【配当性向】53.7% 【1株配当】65~66 【営業CF】201億円 【投資CF】-135億円 【財務CF】-145億円 【現金等】404億円 【自己資本比率】76.5% 【有利子負債】110.43億円 【時価総額】1,566億円 【ROE】5.6% 【ROA】4.3% 【公式サイト】https://www.toagosei.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見る注目ポイント
東亞合成の株価は1,377.5円(2024年6月時点)、PBRは0.73倍と純資産に対して割安感がうかがえます。PERも11倍台と、業界平均と比較しても十分に保守的な水準。配当利回りは4.7%と高く、安定的な配当政策が際立ちます。自己資本比率は76.5%と極めて高水準で、財務基盤の堅牢さが目立ちます。
- 高配当利回り:配当性向は50%を超えており、株主還元に積極的
- 割安感:PBRが1倍を大きく下回る
- 財務安全性:自己資本比率が7割超、有利子負債も少額
東亞合成の特徴と注目ポイント
同社はアクリル酸エステル事業で国内外に強い基盤を持ちつつ、「アロンアルフア」など生活に身近な製品も展開。近年は車載電池材料の成長に加え、樹脂加工品や高機能材料といった新分野にも投資を拡大しています。汎用化学品の市況に左右されやすい面もありますが、事業ポートフォリオの多角化で安定的な収益を確保。さらに、配当性向30%以上を目安にした増配方針、自社株買いの実施など、株主への利益還元を明確な方針として掲げている点も見逃せません。
2023年には塩化ビニル樹脂の受託製造を終了し、資源を成長分野に集中させる方針も示しています。会社側の業績予想は保守的ですが、営業増益が続いており、堅実な成長が期待できる内容です。
主要財務・キャッシュフローの状況
東亞合成の財務は非常に健全です。2023年12月期の自己資本比率は76.5%、現金等は404億円を保有。有利子負債は110億円と低く、ネットキャッシュ企業の側面も強いです。営業キャッシュフローは201億円と潤沢で、積極的な投資や還元を支える力となっています。
ここで過去数年の売上高・純利益・配当の推移をグラフで確認してみましょう。
直近5年の売上高は1兆3,000億円台から1兆7,000億円台へと堅調に推移。純利益も直近では120億円台から130億円台を維持しており、大きな減益局面は見られません。配当も着実に増加傾向で、2023年12月期の年間配当は53円から63円へ増配、その後も65円~66円と高水準が続く見込みです。
- 毎年安定した営業・投資キャッシュフロー
- 積極的な設備投資(2023年:269億円)
- 自己資本利益率(ROE)は5.6%と適正水準
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後は車載電池向け材料や高機能分野へのシフトが加速し、収益の底上げにつながる可能性が高いでしょう。海外売上比率の拡大や新分野への投資も成長エンジンとなります。一方で、汎用化学品の市況変動や原材料価格の高騰、為替リスクなど、不確実性も存在します。会社計画は保守的ですが、株主還元姿勢や財務健全性から、中長期で安定感を求める投資家にとっては注目度の高い銘柄といえそうです。
- チャンス:増配・自社株買いの積極姿勢、高配当利回り、財務の強さ
- リスク:化学品市況や原材料高の影響、海外比率の拡大による為替変動
株主優待はありませんが、その分配当と企業価値向上に注力している印象です。短期的な値動きよりも、長期的な安定成長・還元を重視する方に適した銘柄といえるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5高機能・電池材料分野など新規領域に積極投資しつつ安定成長が期待できるため。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率が7割超で有利子負債も少なく、財務基盤が非常に強固だから。
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🎁 株主還元: 5/5増配・自社株買いを明確に打ち出し、高い配当利回りを継続しているため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


