日本光電工業(6849)―医療機器の国内シェア拡大と海外展開が注目される電気機器大手
日本光電工業は、生体情報モニターや脳波計、AEDなどの医療用電子機器に強みを持つメーカーです。特に生体情報モニターは国内外で高いシェアを誇り、国内では脳波計でトップ、AEDでも高い実績があります。近年は北米市場での拡大や、AI導入による収益改善策など、持続的な成長戦略が注目されています。
株式データ
【銘柄名】日本光電工業 【銘柄コード】6849 【上場】1961.11 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】1,718.5 円 【PER】18.78倍 【PBR】1.56倍 【EPS】91.5 【BPS】1,101.11 【配当利回り】1.86% 【配当性向】35.0% 【1株配当】32 【営業CF】156.07億円 【投資CF】-52.08億円 【財務CF】-69.68億円 【現金等】498.77億円 【自己資本比率】72.1% 【有利子負債】259.57億円 【時価総額】3,740億円 【ROE】9.8% 【ROA】7.3% 【公式サイト】https://www.nihonkohden.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標からみる日本光電工業の特徴
日本光電工業のPER(株価収益率)は18.78倍と、東証プライム全体の平均と比べてもやや高めの水準です。これは、ヘルスケア関連の安定した事業基盤と、海外展開による成長期待が株価に織り込まれているためと考えられます。PBR(株価純資産倍率)は1.56倍で、資産内容に対する株価の評価も一定の高さを維持しています。
ROE(自己資本利益率)は9.8%と上場企業の中でも優秀な水準で、資本効率の良い経営がなされていることがうかがえます。自己資本比率も72.1%と非常に高く、財務体質が極めて健全です。配当利回りは1.86%で、高配当株とまでは言えないものの、配当性向は35.0%とバランスの良い還元姿勢が伺えます。
日本光電工業の注目ポイントと事業概要
日本光電工業は、医療用電子機器に特化したリーディングカンパニーです。生体情報モニターや脳波計、AEDなど、命を支える現場で使われる機器の開発・販売を行い、特に病院向け製品で高いシェアを持っています。国内市場だけでなく、北米を中心とした海外展開にも力を入れ、グローバルな成長を志向している点が大きな特徴です。
- 生体情報モニター:患者のバイタルサインを管理する装置で、国内外で需要が拡大
- 脳波計・AED:医療現場での信頼性が高く、国内トップブランド
- 海外比率は3割以上、北米・インドを中心に現地生産も強化中
- 生成AIや商品整理など収益力改善に積極投資
2024年度以降も、北米での契約拡大や製品値上げ、コスト削減効果が続き、安定した成長が見込まれています。また、医療機器の現地生産をインドで準備するなど、海外事業の体質強化にも注力しています。
財務・キャッシュフローの状況
日本光電工業は、自己資本比率72.1%、現預金498億円と、非常に強固な財務基盤を持っています。有利子負債は259億円ありますが、現金等の残高がこれを大きく上回っており、ネットキャッシュ企業に近い状態です。
直近のキャッシュフローでは、営業キャッシュフロー156億円と高水準を維持しつつ、投資キャッシュフロー-52億円(主に研究開発や設備投資)、財務キャッシュフロー-69億円(借入金返済や配当支払い)と、健全な資金運用がされています。
設備投資(49億円)、減価償却費(37億円)、研究開発費(69億円)のバランスも良く、将来の成長に向けた原資を十分に確保しています。
業績推移を見ると、売上高は直近で2,219億円(2024年3月期)と堅調に増加傾向にあります。ただし、純利益は170億円台で横ばいとなっており、2025年3月期はやや減益の予想(120億円)となっています。これは、研究開発や人件費増などのコスト増、または一時的な要因が影響していると考えられます。
一方で、2026年3月期には純利益回復の見通しも示されており、収益性向上に向けた取り組みが今後のポイントとなりそうです。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
医療業界は社会構造の変化や技術革新の影響を受けやすいですが、日本光電工業は生体情報モニターやAEDといった医療現場の必需品に強みを持つため、景気変動の影響を受けにくい“ディフェンシブ銘柄”としても注目されています。
今後は、北米や新興国での事業拡大、AIや現地生産によるコスト競争力強化が業績を左右する重要なテーマです。一方で、為替変動や国際競争の激化、医療制度の変化などリスク要因も存在します。株主還元の面では配当利回りは高くありませんが、安定配当を継続する方針が見られます。
初心者の方にとっても、財務の安定性や医療業界の成長性に注目しつつ、長期的な視点でウォッチしたい銘柄といえるでしょう。短期的な業績変動には注意が必要ですが、社会インフラとしての役割も大きく、今後も堅実な事業運営が期待されます。
かぶポスト的スコア
-
🌱 成長性: 5/5北米を中心とする海外展開の拡大や、医療機器需要の底堅さが高く評価できます。
-
🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率が高く、現預金も潤沢で、財務の安全性は非常に高いです。
-
🎁 株主還元: 2/5配当利回りは控えめで、株主優待も設定はありません。
投資分析、ゆっくり学んでみたい方へ
本記事でやっているようなファンダメンタルズ分析をしっかり学びたい方には、
投資初心者向けのオンライン学習講座「Grow」がおすすめです。
講師と直接やり取りできるカリキュラムで、
3ヶ月で一生使える投資スキルが身につきます。
空いた時間に自分のペースで学べるスタイルなので、忙しい方でも安心です。
投資分析ができるようになることで、銘柄選定の精度が上がり、情報に振り回されずに自分で判断できる自信がついてきます。
学びながら実践できる環境で、一歩先の投資家を目指してみませんか?
※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


